講演会記録 2017 年度




林みどり教授・菅野聡美教授登壇の公開講演会「閾で描く/閾を描く──現代美術家・束芋の世界」
文学部文学科文芸・思想専修、文学研究科比較文明学専攻 主催

浮世絵の色彩を用いるなど独特な動画やインスタレーションを生みだしてきた美術家・束芋氏をお招きし、古典/現代、オリジナル/模倣、美/醜、公/私、生/死、内/外、言語表現/視覚表現など伝統的な二項対立の境界を侵犯する、現代美術ならではの表現の可能性について考える。束芋氏はこれまで、パブリックとプライヴェイトが共存し錯綜する「公衆便女」や、生と死、慈愛と暴力の境界を描いた「悪人」など、既存の二項対立を溶解させる表現活動を行ってきた。近年はインターネットやSNSで拡散されるアート表現という新たな境域で活躍している。「身体の機能が外に出ているように感じる」とするインターネットと美術表現の関係について、また作品構想はつねに膨大な言葉を生みだすことから始まるとする言語経験と創作の関係について、専門を異にする思想研究者が複数の角度からアプローチする。

本講演会のチラシはこちら

[日時]2017年7月8日(土)15:00~17:00

[会場]池袋キャンパス マキムホール(15号館)2階 M201教室

[講師]
束芋 氏(現代美術家)
河原啓子(本学兼任講師・芸術思想)
菅野聡美(本学文学部教授・日本政治思想)
林みどり(本学文学部教授・ラテンアメリカ文化思想)

[主催]
文学部文学科文芸・思想専修、文学研究科比較文明学専攻

[対象者]
本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

2017年度立教比較文明学会研究交流会(10月16日)

今年度も「立教比較文明学会研究交流会」を開催します。在学生を中心として研究活動をより活発化することを目的としています。多くの方々のご参加をお待ちしています。学会員以外の方のご参加も歓迎します。

[日時]2017年10月16日(月)17:15~18:55(終了後、懇親会あり)

[会場]立教大学池袋キャンパス マキムホール M201教室

[時程]
17:15〜17:20 開会の辞(主任・林みどり教授)

17:20〜18:05
「人間存在と出産の史的変遷における助産の意義」(仮題)
報告者:杉田理恵子(博士後期2年)
コメンテイター:刀根洋子教授(和洋女子大学)
司会:西谷修教授

18:05〜18:50
「哲学的解釈学における弁証法の地平」(仮題)
報告者:小平健太(博士後期6年)
コメンテイター::齋藤元紀教授(高千穂大学人間科学部)
司会:佐々木一也教授

18:50〜18:55 閉会の辞(主任・林みどり教授)

19:00〜
懇親会(池袋キャンパス内ウイリアムズホール・カフェテリア山小屋)
会費無料

西谷修教授の連続講義「立憲デモクラシー講座」(2018年3月2日)

グローバル化時代の市民生活と政治のありかたをめぐって、立憲主義とデモクラシーが根本から問われています。変わりゆく時代に、この社会は何を原則として何を目指したらいいのでしょう。そのためにどのような仕組みが必要なのでしょう。その基本的課題に、現代日本の喫緊のテーマをとりあげて、メディア論・政治学・ジェンダー論などの諸観点から総合的にアプローチする連続講座の一環です。今回は国際政治学の観点から「安全保障のジレンマと憲法」について考えます。

[日時]2018年3月2日(金)18:20~20:30

[会場]立教大学池袋キャンパス 5号館5121教室

[講演者]
石田淳(いしだ・あつし、国際政治学、東京大学総合文化研究科教授)
北山晴一(きたやま・せいいち社会デザイン学、立教大学名誉教授)

[司会]
西谷修(にしたに・おさむ、思想史、立教大学特任教授)