講演会記録 2005 年度




立教比較文明学会総会・公開セミナー
比較文明学における身体・感性・脳

[日時]2005年12月5日(月)16:30~(参加無料)

[会場]立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 多目的ホール

[主催]立教大学大学院文学研究科 比較文明学専攻

[プログラム]
第一部 16:30~18:00 第4回立教比較文明学会総会・研究発表
研究発表~
《音の無い音楽は可能か:『鳴り響くもの』から『呼びかけるもの』へ》加藤 晃生(博士課程後期課程満期退学)
研究発表~
《硬い身体、柔らかい身体~規律と自由による美しさの違いについて》
川久保 亮(博士課程後期課程修了)

第二部 18:00~19:30 公開セミナー『脳・クオリア・心の比較文明学的意味』
講師:茂木健一郎氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所/東京工業大学客員助教授)
司会:北山晴一(本学大学院文学研究科比較文明学専攻教授)
茂木健一郎氏の専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)という概念をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論など、幅広い活動を行っている。
本学比較文明学専攻の北山晴一教授による司会のもとに、時には対談になりながら、講演は進められる。現代文明の思想、生活、社会システム、政治的関係などの人間模様に、脳科学的アプローチから新しい光が当てられる。その結果得られる現代文明像を多様に読み解くことは、本専攻が追求する比較文明学そのものである。
<講師プロフィール>
1985年東京大学理学部物理学科卒業。1987年東京大学法学部卒業。 1992年東京大学理学系大学院 物理学専攻修了・理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、1997年から現職。
主要著書:『脳とクオリア』(日経サイエンス者)、『生きて死ぬ私』(徳間書店)、『心を生み出す脳のシステム』(NHK出版)、『意識とはなにかー<私>を生成する脳』(ちくま新書)、『脳内現象』(NHK出版)、『脳と仮想』(新潮社)、『脳と創造性』(PHP研究所)など多数。『脳と仮想』で第4回小林秀雄章を受賞。