2024年2月に刊行された立教比較文明学会紀要『境界を越えて──比較文明学の現在』24号が、立教大学学術リポジトリに収録されました。
今号では、今村純子特任教授による映画監督である想田和弘氏とプロデューサーの柏木規与子氏への巻頭インタビュー、 ブルゴーニュ大学教授であるジャン=フィリップ・ピエロン氏による講演記録をはじめ、投稿論文4本、比較文明学専攻の22年度の優秀修士論文の要旨、研究交流会の記録のほか、書評5本を掲載しています。
内容は 立教大学学術リポジトリ 立教Roots からご覧いただけます。
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《24号目次》
【巻頭インタビュー】
想田和弘 柏木規与子「映画、猫、女、そして……」
(聞き手:今村純子)
【講演記録】
ジャン=フィリップ・ピエロン「フランスにおけるケアの哲学 / 倫理学の現在」
(石井雅巳・訳、渡名喜庸哲・解題)
【論文】
北野亮太郎「アーレントにおける「仕事」の活動力を通した公的領域形成の可能性──モニュメントの実例検討を通して」
高沼利樹「三島由紀夫『沈める滝』論──自然と人間の「効用」をめぐって」
宇野史也「中村文則初期作品論──「悪とはなにか」について試論」
米倉伸哉「交通・ことば・固有名──李良枝「由熙」を読む」
【優秀修士論文】
宮原義康「祝祭としての応援上映──逸脱する映画観客たち」
【研究交流会記録】
米倉伸哉「李良枝作品における反転する主題──「除籍謄本」から「かずきめ」へ」
(コメンテーター:逆井聡人(東京大学大学院総合文化研究科准教授))
金澤みなみ「ヴァン=マーネンの現象学的教育論──高校教育における教育的コミュニケーションをどう考えるか」
(コメンテーター:山名淳(東京大学大学院教育学研究科教授))
【書評】
『妾と愛人のフェミニズム──近・現代の一夫一婦の裏面史』石島亜由美[著]、青弓社、2023 年
[評者]堀内直央
『身体忘却のゆくえ──ハイデガー『存在と時間』における〈対話的な場〉』高屋敷直広[著]、法政大学出版局、2021 年
[評者]馬目悠太郎
『アゲインスト・リテラシー──グラフィティ文化論』大山エンリコイサム[著]、LIXIL 出版、2015 年
[評者]三浦詩織
『俳句ミーツ短歌──読み方・楽しみ方を案内する 18 章』堀田季何[著]、笠間書院、2023 年
[評者]田村奏天
『アトランティス=ムーの系譜学──〈失われた大陸〉が映す近代日本』庄子大亮[著]、講談社、2022 年
[評者]上田恵里花