「世界難民の日」記念トークイベント
―芥川賞作家・小野正嗣氏&AAR理事長・長 有紀枝

世界中で6500万人もが紛争や迫害、極度の貧困などで故郷を離れることを強いられている現代。その受け入れの是非や対応策を巡り、激しい議論が巻き起こっています。

芥川賞作家の小野正嗣氏は昨年、日本における難民申請者のルポルタージュを発表。作品の中でも難民や移民の姿をしばしば描いています。小野氏は難民問題をどのように見ているのか。文学を通じ、難民の何を伝えようとしているのか。

対談の受け手を務めるAAR Japan[難民を助ける会]の長有紀枝は、27年にわたる難民支援の経験を持ち、最近もAARのシリア難民や南スーダン難民の支援現場を訪れてきました。

2人それぞれの難民との出会い、関わりから、これから日本が、そしてひとりひとりがどのように難民問題に向き合っていくべきか、語り合います。

[日時]2017年6月3日(土)午後2時―午後3時30分 (午後1時30分受付開始)
[会場]都市センターホテル 601(東京都千代田区平河町2-4-1 6階)
東京メトロ 有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」4番・5番出口より徒歩4分、9b番出口より徒歩3分、ほか (交通アクセス
[参加費]1,500円(当日お支払ください)
[定員]120名(先着申し込み順)
[主催]AAR Japan[難民を助ける会]

小野 正嗣 (おの まさつぐ)
芥川賞作家/立教大学文学部教授
1970年大分県生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。パリ第8大学Ph.D。2001年「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。2002年『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞受賞。2015年に「九年前の祈り」で第125回芥川賞受賞。2016年「新潮11月号」において、日本で難民申請をする難民のルポルタージュ「東京スカイツリーの麓で――あるコンゴ人難民の受難の物語」を発表。作品の中ではしばしば難民や移民の姿を描き、インタビューや新聞紙面などでも難民問題について積極的に発信している。現在、立教大学文学部文学科教授。

長 有紀枝(おさ ゆきえ)
AAR Japan[難民を助ける会]理事長/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授
早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。外資系企業に勤務した後、91年から2003年までAARで紛争下での緊急人道支援や地雷対策、障がい者支援、地雷禁止条約策定/普遍化交渉などに携わる。2007年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2006年-2011年ジャパン・プラットフォーム共同代表理事。2008年よりAAR理事長。2009年に立教大学に着任。2011年より福島県相馬市復興会議顧問会議委員。著書に『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』(中公新書)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(東信堂)。